天の箱舟は、青い木のそばに到着した。
サンディいわく、箱舟は、この青い木のそばでしか止められないようだ。なので、ここからは、歩いてそれらしき場所に行かなければならない。
この島には、
「ダーマ神殿」と呼ばれる、転職ができる神殿があるようなので、とりあえずこの神殿で、
ひかるは、女神の果実を、
サンディは、
テンチョーを探すことになった。
ダーマ神殿に入ると、案内係と転職希望者との間でいざこざが起きているようだった。
「おい! いったいどうなってるんだ。オレたちはわざわざ遠くから転職に来てるんだぞっ。」、
「なけなしの金をはたいて旅してきたのに、転職できないってのはひどいでねえだかー!」。どうやら、何らかのトラブルより転職ができないらしい。なかには、
「メイド」に転職を希望している爺さんまでも苦情を言っている。
トラブルと言うのは、転職を担当する
大神官が不在だかららしい。
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今回、
ひかるたちは、転職が目的ではなく、女神の果実なので、それについて、神殿の人から聞き込みを行う。すると、意外な事実が分かった。神殿内にいる転職希望者が、
大神官に、
「光る果実」を渡したと言うのだ。
大神官は、くだものが大好物で、喜んでもらったと言う。
その後のことは、酒場のメイドがしているとのことで、次は、酒場のメイドに聞き込みをした。すると、昼食を酒場に食べにきた
大神官が、
「光る果実をデザートに食べる。」と言ってきたので、メイドが切って食後に出したと言う。となると、もしも、光る果実が女神の果実だったとすると、すでに、
大神官の腹の中に入ってしまったことになる。もはや手遅れなのか?
どんなことをしてでも、
大神官の腹の中から、果実を出さなければならない。となると、一刻も早く、
大神官を追わなければならない。
大臣によると、
大神官は、かつて、転職の儀式が行われていたと言う、
「ダーマの塔」に行ったのではないかとのこと。しかし、現在は、魔物の巣窟、ひとりで行くはずはないが、果実によってチカラを得ているのであれば向かったとしか考えられないと言う。
ひかるは、
大神官を連れ戻すべく、ダーマの塔に向かうことにした。
ただ、
サンディが探している、
テンチョーは、ここにはいなかった。。。
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(第24話につづく)