マキナは、遠い国に旅立つことにして、姿を消した。
ひかるは、屋敷のばあやから、
マキナから、船の使用を許可することを聞いていたので、船着場に向かった。
舟番、
「待っておったぞ。マキナお嬢さんもあなたに感謝しておったじゃろう。約束通り、今日から、このマキナお嬢さまの船は、あんたが自由に使ってよい。」
サンディ、
「やっと、船が手に入ったし、世界中の海を回って見ようよ。」
しかし、次に行くべき場所に悩んだ、
ひかるたちは、近くの小島の灯台に船を止めた。
そこにいた老人によると、アユムダーマ島を超えて東に行けば、グビアナ砂漠があるという。とりあえず、次の目的地は、
「グビアナ砂漠」ということになった。
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ただ、
ひかるは、セントシュタイン城にいる
イロホンに、まほうのせいすい3個を渡していなかったので、先にそっちを行うことにした。
セントシュタイン城の図書室に到着した、
ひかるは、
イロホンにまほうのせいすい3個を渡した。そして、前と同じように、秘伝の薬とまほうのせいすいを混ぜて、前に渡していた、よごれた紙切れに、ぬりぬりした。すると、よごれた紙切れから、文字が浮き出てきた。
それによると、
「長い戦争だった。敵国は大軍を率いて現れ、木々を焼き、城を焼き、人を焼く。終わりの見えない戦いが続く中、ある晩、同盟国ルディアノは、たった一夜にして、人の住めぬ地に姿を変えた。ルディアノに何が起きたのかは、帝国にさえ分からないことだった。やつらは、攻撃の矛先を我らに向けた。ところが、強い風が吹き荒れ、帝国軍は、ついにセントシュタインに近づくことはできなかった。守られたのだ。セントシュタインは、大いなる何者かのチカラによって。・・・だ・・・が、私だけが知っている・・・。」
ここで終っていた。
イロホンによると、誰かの手記のようだが、いつの時代のものかはわからなかった。
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(第39話に続く)