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現在のステータス
ヤハーン湿地に船を止め、立て札の通り、北のカルバド大草原へ。
草原の真ん中にカルバドの集落を見つける。
族長と息子の
ナムジンは、すっかり、
シャルマナの言いなりになってしまった。
シャルマナは、とっても美人らしい。
最近、族長ばかりを狙う魔物が出現している。その魔物は、サルみたいな魔物らしい。
でも、族長のそばには、
シャルマナが付いているから大丈夫だという。
老婆いわく、
「シャルマナは、奇妙な術で、たちまちけがを治してしまう。で、自分の命令を素直に従ってくれるもんだけにその術を使ってくれる。みんな喜んでいるが、信用できない、あやしい女。」
羊と一緒にいる子供、
「シャルマナさまは、ふしぎな術で、この子の病気を治してくれた。だけど、そんときから、この子、すっかり、おびえちまってなぁ。おら、あの人がいいひとなのかこわい人なのかよくわかんねえだ。」
女性、
「ナムジンさまは、甘えん坊で小さい頃、母上がそばを離れただけでおお泣きしてただ。母上様が亡くなられて、今でも、内心、さびしくて、たまらねえはずだ。」
ナムジン、
「族長ラボルチュの息子さ。」
族長、
「海から来た、よそ者だな。」
シャルマナ、
「なんとも、めずらしい客人よのお。」
シャルマナ、
「光る果実を探しているとな? そのようなモノ、聞いたことないわ。」
族長、
「どうしたのだ、シャルマナ? あわてるなど、おまえらしくないな。よそ者の言うことなど、放っておけ。光る果実など知らん。」
手がかりなしと言うことで、出ようとすると、
「父上! お呼びでしょうか?」ナムジンが現れる。
族長、
「おそいぞ。」
ナムジン、
「めんぼくありません。」
シャルマナ、
「わらわは、のんびりしているナムジンさまのほうが好みじゃ。」
族長、
「お前を呼んだのは、ほかでもない。おれを狙っている魔物のことは、知っているよな。お前に、その魔物を退治してもらう。いいか、ナムジンよ、族長の息子として、見事、手柄をたてるのだ。」
ナムジン、
「お任せください。父上。ですが、じゅんびがありますので。もう少しお時間を。」
「お、おい!! みんな!! あれを見るだーーーーー!!」外から大声が。。。
「ぎゃー!! 魔物がでたあー!!」
族長、
「おのれ! また来たか。ナムジンよ、魔物を打倒してこい。」
ナムジン、
「こんなに早く来るなんて。ぼくには無理だーーー!」
族長、
「なんと、ふがいない息子だ。」
シャルマナ、
「お待ちを。あなたにもしものことあれば、誰が集落を導くのじゃ?」「ひかるよ、おぬしは、なかなか腕が立つと見える。おぬしなら、あの魔物をたおせよう。」
ひかるたちは、魔物退治をかわった。
外に出てみると、魔物がいたが、
ひかるを見るなり、逃げてしまった。
族長、
「なかなかやりおるわ。それにくらべて、我が息子は。」
シャルマナ、
「ナムジンさま、もう安心じゃ。」
ナムジン、
「みっともない姿を見せてしまい。申し訳ありません。」
族長、
「ナムジンよ。おまえはいずれ、集落をみちびかねばならんのだ。魔物いっぴきにおびえてどうする。よいか、ナムジンよ、もう1回、チャンスを与える。次こそ、魔物をしとめるのだ。」
ナムジン、
「ぼくには、無理です。」
族長、
「おまえたち! このバカ息子を魔物退治に連れて行け。」
ナムジンは、無理やり連れて行かれた。
族長、
「あいつが次の族長になるかとおもうと、不安でおちおちねることもできんよ。おれは、父親として、あいつに自信を持たせてやりたい。」
シャルマナ、
「いいことを思いついた。ひかるは、ここに光る果実を探しに来たと言っておったな。魔物退治に協力いたせ、そして、さいごのととめをナムジンにささせるのじゃ。お主が役目をはたせば、果実探しに協力いたそう。」
結局、
シャルマナの言う通り、魔物退治に協力することにした。
ナムジンは、北にある。
「狩人のパオ」で支度をさせている。
ひかるは、
「狩人のパオ」に向かった。
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(第44話に続く)