ルディアノ城で黒騎士
レオコーンを昇天させた、
ひかるたちは、王様に報告するために、セントシュタイン城に向かった。
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城下町の立て札を見ると、先に戻った、
フィオーネ姫によって報告がなされたのか、すでに、
「黒騎士におびえる日々は過ぎ去った。わが、セントシュタインに平和の暮らしが戻ってきたのである。」と書きなおされていた。
ひかるたちは、玉座の間へと急ぐ。やはり、王様は、先に戻った姫からことの成行きを聞いていたようだ。
王様は、
「思えば、あの黒騎士も哀れな奴じゃろう。わしも少し反省してるよ。それにしても、おぬしは、実に、あっぱれな旅人だ!」。
王様も
ひかるたちの活躍を評価してくれたようで、宝物庫の中にある、ほうびの品々を持って行って良いと言うことになった。また、
王様は、黒騎士事件以来、封鎖していた、北東の関所を解放した。関所の先には、大きな町があると言う。
宝物庫に行く前に、
ひかるたちは、
フィオーネ姫の部屋へ。黒騎士が気にしていた首飾りの話をしてくれた。
「レオコーンさまと踊りを踊っていた時、私が身に着けていた首飾りを覚えておいでですか? その首飾りは、メリア姫がこの国に嫁いできたときに伝わった物に違いありません。メリア姫の果てぬ想いが私にあの首飾りをつけさせたのかも知れませんね。」
黒騎士
レオコーンと結ばれなかった、
メリア姫は、セントシュタイン王家に嫁いでいたのである。しかし、それは、本意ではなかった。その子孫である
フィオーネ姫に黒騎士への想いを伝えたのかもしれない。
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セントシュタインに星のオーラが満たされたと言うことで、今度は、天の箱舟が動くかもしれないということで、関所に行く前に、天の箱舟のある、とうげの道に寄っていくことにした。
天の箱舟は、何も変わっていなかった。しかし、
ひかるが天の箱舟に入った瞬間、一瞬、天の箱舟が揺れた。ただ、まだ天の箱舟を動かすまでには至らなかった。
人助けをすることで、箱舟が動くのではないかと言う予想は当たっているかもしれないと言うことで、さらに、人助けをするために、関所を越えて、新たな町に行ってみることにした。
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(第17話に続く)