船着場の宿屋によると、東にあるカラコタ橋で、天から落ちてきた不思議な果実を拾った人がいるらしい。
「カラコタ橋」は、ならず者が住むと言われる、ふきだまりの町らしい。橋の下に降りると、身ぐるみ剥がされると言われている。
でも、果実を手に入れなければならない、
ひかるたちは、橋の下に降りることにした。橋の下に降りようとしたとき、前にとうげの道で見た、女の幽霊に再び出会った。
「・・・いない。この町にも。」しかし、幽霊は、
ひかるを興味深そうに見つめていた。
「ちがう。ちがうわ。旅人を天使と見間違うなんて。」
そんなことは、気にせずに、橋の下へ。
カラコタ橋では、
「キャプテン・メダルのお城」というテントがあった。この中にいる、
キャプテン・メダルは、世界中の
「ちいさなメダル」を集めているという。
キャプテン・メダルは、自身を、
「風来のメダル王」と呼び、7つの海を渡ってきたという。そして、このシンプルなちいさなメダルに心を奪われ、集めるようになったという。
「キャプテン・メダルのお城」を後にした
ひかるたちは、果実の情報収集のため、町を歩いていた。
果実のうわさは、かなり広まっていた。
男性は、
「橋の近くに、光るへんてこな果実が落ちてきた。」
酒場の男性、
「この皮の靴、拾った金ぴかの果実と交換したんだ。」
北の家の男、
「まさか、皮の靴と交換で手に入れた金ぴか果実がこんなに高値で売れるとは思わなかった。果実なら、ビタリ山のふもとに住んでる変わり者のラボオのじいさんが買っていったぜ。」
話をまとめると、果実を拾った酒場の男性は、北の家の男と、果実と皮の靴を交換した。そして、北の家の男は、交換した果実を
ラボオというじいさんに高値で売ったということになる。
また、
「ビタリ山」には、カラコタ橋から道沿いに東に行けばいいらしい。途中に立て札があるという。
ひかるたちは、ビタリ山に向かうことにした。
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(第32話に続く)