光る果実を買ったという、
ラボオを追うため、
ひかるたちは、
「ビタリ山」へと向かった。
※ 現在のステータス
東へしばらく歩くと、立て札が見えた。
このわかれ道を、北東に進むとビタリ山、南西に行くとサンマロウに行けるらしい。ここは、ビタリ山に向かうので、北東の道へと進んだ。
しばらく歩くと、ふもとに到着した。
ふもとには男性がいた。すばらしい彫刻家ということで会いに来たらしいのだが、あいにく留守のようだ。しかし、ラボオの家と思われる建物には、
ラボオの日記が残されていた。
ひかるは、日記を読んでみた。
・・・遠い昔。私は泣く恋人に5年で戻ると言い聞かせ修行の旅に出た。私は、ひたすらに彫った。気づけば、約束の5年など、とうに過ぎていた。気にも止めなかった。けれど、ようやく、故郷の村に戻った私が目にしたのは、他の男と結婚した彼女の姿だった。
・・・すべては、過ぎ去った話。この老いぼれが若かったころの話。だが、それでも・・・。
・・・わたしは、北のビタリ山に行く。終りまであと少し、この山小屋には、もう戻らないだろう。
ふもとの男性は、このことを聞いて、
ラボオと会うのをあきらめて、他の町に行くことにした。しかし、
ひかるたちは、果実を探さなければならない。山へと向かうことにした。
入口には、石碑が建っていた。
「私の名はラボオ。私の想い・人生のすべてをこの山に残す。」と書かれていた。
3階には不思議な彫刻、6階には、さらに不思議な彫刻があり、階を上がるごとに、彫刻の形が奇妙になっていった。
6階の石碑には、
「この山の頂上に残す物は、私の最後の作品になるだろう。」と記されていた。
さらに進むと、頂上の手前に、歩けない人がいた。彼は、特やくそうをほしがっていたので、前に錬金で作った特やくそうを顔の上に乗せた。彼からは、お礼に
「宝の地図」をもらった。
そして、頂上が見えてきた。ここは・・・。
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(第33話に続く)