夜になった、教会へと向かう。
寄り合いがすでに開かれていた。
気になっていたので来てみたという、
ティルによると、黒いドラゴンのことを話しているようだ。
「空の英雄グレイナルならあんな黒いドラゴン、イチコロに違いない。だが、ドミール火山にいるグレイナルに伝えに行きたくても、竜の門を超えないとならないんだ。」
「この村は、グレイナルを守るためにあると古い書物に書かれていました。黒いドラゴンは、書物のドラゴンとうりふたつでした。」
「おっかなくて外歩けないよ。」
「黒いドラゴンなんか、伝説のなかにしか出てこねえと思ってたべよ。」
村長、
「お主に聞きたいということは、他でもない。黒いドラゴンのことだ。黒いドラゴンが現れておぬしがこのナザムに落ちてきた。これがどういうことか・・・。さあ、答えてもらおう。あの黒いドラゴンには何か関係があるのではないか?」
ひかる、
「いいえ。」
村長、
「お主は、黒いドラゴンに襲われてこの村に流れ着いたというのだな。」
村人、
「そんなこと信じられねぇ。ドラゴンにやられて生きているなんざ、ありえねぇべよ。」
村人、
「だいたい、よそ者の言うことだよ。嘘をついているに決まっているさっ。」
村長、
「お主が、あの黒いドラゴンの仲間である可能性もわしらは考えねばならんのだよ。」
ティル「ちょっと、ちょっと、待ってよ。ひかるさんの言うことを何で、みんな信じてあげないのさ。」
村長、
「よそ者だからさ。」
ティル、
「よそ者、よそ者ってそればかり。もういい、もういいよっ!」
ティルは、泣きながら立ち去った。
村長、
「あの黒いドラゴンは、ドミールの方角に向かったように見えたが・・・。かの地にいる、空の英雄グレイナルならいざ知らず、ただの人間に何ができる。グレイナルの助けを借りればのぞみもあるかもしれんが、それもかなわぬことなのだ。とにかく、何事も起らぬうちにこの村から出て行ってくれ。」
村長、
「ティルは、この村に引き取られてきたばかりで、なじんでおらんだけだ。自分をよそ者と感じているのだろう。だから、同じ、よそ者のお主に、妙に肩入れしているのだ。ティルのやつが余計なことを言わなければいいのだか。」
寄り合いが終わると、
ひかるは、
ティルを探しに教会の外に出た。入口の男性によると、泣きながら、村の外に出て行ったらしい。向かった先は、希望の泉。村の北の橋を渡って、さらに北にいけばあるという。
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村の外で、防御を30回行ったので井戸の中の老人のもとに、
「その子を守ろうとした貴方の心、見させてもらった。だが、慈愛の心は確かじゃが、卵からかえったこの子を任せるには実力不足じゃ。Lv.40になったらまた来るがよい。」(No.036クリア)