男性、
「下界の人間がドミールを訪れるなど、何百年ぶりのことだろうか・・・。」
住民によると、黒いドラゴンである、
「闇竜バルボロス」も、
「魔帝国ガナン」も300年前に滅んだはずだという。
教会には、かつて、ガナン帝国に挑んだ勇敢な戦士、
フラッグと、気高き戦士、
オルドーの墓があった。
橋の中ほどにいた、語りべは、空の英雄の伝説を語り始めた・・・。
語りべ、
「かつて、魔帝国ガナンは、世界征服の野望を掲げて、全世界に戦をしかけました。巨大な闇竜バルボロスを操り、大空を支配した帝国軍の前に、あまたの国が滅ぼされたそうです。だれしもが絶望しかけたとき、このおそるべく悪にかんぜんと立ち向かうものがあらわれました。彼こそは、グレイナル、世に並ぶものなき空の英雄。グレイナルは、帝国軍に挑み、見事、この戦いに勝利しました。そして、彼の勝利は、人々に勇気を与えて行ったんです。」
また、ここには、
「竜の火酒」という名物がある。それは、空の英雄<fonn color="blue">グレイナルが好むという、とても強い酒だそうだ。
「竜の火酒」は、里の洞穴で作っている。毎年、一番出来のよかった酒を
グレイナルさまにお供えする。
グレイナルさまは、里から行ける、
「ドミール火山」の山頂に住んでいる。
また、里の上の家には、長(おさ)の家がある。
ひかるは、事情を説明するため、長の家に行った。